中洲川端駅から実際に歩いて約6分。博多・店屋町にある「あおぞらブルワリー」は、店内に醸造タンクを備えたクラフトビール専門店です。

今回の訪問で面白かったのは、ビールのラインナップ。大牟田のナガヤモール、飯塚の倉重酒店、糸島のシェアハウスなど、福岡のさまざまな地域とつながるコラボビールが並んでいました。
しかも、ビアフライトは150ml×3杯で1,600円。アルコール度数9.0%の銘柄を選んでも追加料金なし!
土曜18時前に訪れると、店内はすでに8割ほどの客入り。予約しておいて正解でした。
今回は6種類のビールを飲み比べ。ライチを思わせるCold IPAから、日本酒とビールの境界線を探るようなHopped Sakeまで、なかなか面白い体験ができました。

あおぞらブルワリーとは?博多・店屋町の醸造所併設ブルワリーパブ
あおぞらブルワリーは、2022年7月に博多旧市街の店屋町でオープンしたマイクロブルワリー。
「福岡にもっとクラフトビール文化を!」という思いのもと、街中で造りたてのビールを楽しめる場所として誕生しました。

店名の「あおぞら」も親しみやすいですが、ビールの名前に登場する「TENYA」は、お店の所在地である「店屋町」に由来しています。

店内の奥にはガラスで仕切られた醸造スペースがあり、ステンレス製のタンクが並びます。公式サイトによると発酵タンクは3本。醸造設備を眺めながらビールを飲めるのは、やっぱりブルワリーパブならではの醍醐味ですな。
お店の方のお話では、こちらの設備だけでは生産量が足りなくなり、別の場所にも醸造設備を増やしたそうです。どこで造られたビールなのかも含めて、次回はもう少し詳しく聞いてみたいところ。
なお、公式サイトでは博多店屋町のほか、貝塚駅スタンドと、キャナルシティ博多にある系列ビアバー「W&B」が紹介されています。
中洲川端駅から徒歩約6分。入口は建物の2階
最寄りは地下鉄・中洲川端駅。公式案内では博多座口から徒歩4分ですが、実際に歩いてみると約6分でした。
冷泉公園からは徒歩1分ほど。
お店は「We冷泉公園」という建物の2階にあります。路上に「2階でできたてのビール飲めます」と書かれた看板が出ているので、それを目印にすると分かりやすいです。

土曜18時前で8割の客入り。予約がおすすめ
土曜日の18時前に入店すると、すでに店内の8割ほどの席が埋まっていました。
まだ夕食には少し早い時間なのに、なかなかの人気ぶり。

店内には常連さんらしきお客さんもいて、ビールを片手に思い思いの時間を楽しんでいます。
木目のカウンターと青いタイル、壁に並ぶ数々のビールコンペティションの賞状。醸造所らしい雰囲気がありながら、堅苦しさはありません。

訪問時に確認した座席は以下の通り。
- 4人掛けテーブル:2卓
- 2人掛けテーブル:1卓
- ビールタップを望むカウンター:4席
- 醸造タンク前のカウンター:3席
合計17席。席数が多いわけではないので、特に週末の複数人利用は予約しておくと安心です。
今回は食べログ経由で予約しました。席だけの予約でもポイントが貯まるので、どうせ予約するならこちらを利用した方がお得です。
予約時にはポイント付与の条件も確認しておきましょう。
訪問時は8TAP!IPAからゴーゼ、日本酒との融合まで
訪問時のタップ数は8種類。

通常のIPAだけでなく、Cold IPA、Hazy Session IPA、Imperial Gose、さらにはHopped Sakeまで。なかなかバラエティー豊かなラインナップです。
| ビール名 | スタイル | ABV | ハーフ / パイント |
|---|---|---|---|
| TENYA WHEAT ALE | American Wheat Ale | 5.0% | 750円 / 1,150円 |
| TENYA REMEDY | Micro IPA | 3.0% | 750円 / 1,150円 |
| NAGAYA MALL LAGER | DH Lager | 4.5% | 800円 / 1,200円 |
| TENYA PRE-DAWN DOWN | Imperial Gose | 8.0% | 800円 / 1,200円 |
| SUKABURA BLUES | Cold IPA | 4.5% | 800円 / 1,200円 |
| TENYA MISTY TUESDAY | Hazy Session IPA | 4.5% | 800円 / 1,200円 |
| 籾毱(モミマリ) | Hopped Sake | 9.0% | 800円 / 1,200円 |
| TENYA IPA | American IPA | 6.0% | 800円 / 1,200円 |
※価格・銘柄は訪問時のメニュー。ハーフ250ml、パイント473ml。

ここで注目したいのが、福岡の地元企業とのコラボビールです。
大牟田のナガヤモール、飯塚の倉重酒店、糸島のシェアハウスなど、地域の名前や人とのつながりがビールになっている。
単にクラフトビールを造るだけでなく、地元の企業や人と一緒に新しいビールを生み出しているところが、このブルワリーの面白さだと思います。

ビアフライトは150ml×3杯で1,600円!高アルコールも追加料金なし
いろいろ飲みたい人には、ビアフライトがおすすめ。
150mlのグラスを3杯選べて、価格は1,600円です。
150mlという量がまた絶妙。ひと口ふた口では終わらず、それぞれのビールの個性を確かめながら、飲み切れるサイズです。
そしてありがたかったのが、アルコール度数による追加料金がなかったこと。
最近は高アルコールビールをフライトに入れると、追加料金が必要になるお店もあります。
ところが、ここではABV8.0%のImperial Goseも、9.0%のHopped Sakeも、追加料金なしで選べました。
せっかく珍しいビールが並んでいるのだから、値段を気にせず飲み比べられるのはうれしい。
実際、今回初めて飲んだスタイルもあり、ビアフライトのおかげでかなり楽しめました。

飲んだ6種類のクラフトビールをレビュー
① NAGAYA MALL LAGER|ホッピーなのにするっと飲めるラガー

DH Lager/ABV 4.5%/IBU 21
大牟田市のナガヤモールとのコラボビール。
メニューによると、スッキリとしたラガーにホップをプラスし、麦芽の雰囲気も感じられるミディアムライトな味わいを目指した銘柄です。
飲んでみると、確かにホッピー。
ラガーらしいスッキリした飲み口なのに、ホップの香りがしっかり楽しめます。
そして、するっと飲めちゃう。
IPAほど強い苦味や重さはなく、ラガーの軽快さとホップの華やかさを両方楽しめるビールでした。
ちなみに「DH Lager」という表記については、一般的にホップの投入方法を示す略称として使われることがありますが、この銘柄での正確な意味は未確認。
② SUKABURA BLUES|今回のベスト!ライチを思わせる華やかなCold IPA

Cold IPA/ABV 4.5%/IBU 38
飯塚地方の倉重酒店とのコラボビール。
今回飲んだ6種類の中で、個人的に一番気に入ったのがこちら。
先ほどのNAGAYA MALL LAGERもホッピーでしたが、こちらはさらにホップの存在感が強い!
柑橘系の華やかな香りに、少しライチのようなニュアンスも感じます。
香りはしっかり華やかなのに、飲み口は軽やか。苦味も心地よく、するすると飲めてしまう。
Cold IPAは、IPAらしいホップの香りを生かしながら、ラガー酵母や低温発酵などの技法によって、クリアでキレのある飲み口を目指すスタイル。
まさに、このビールの軽快さにぴったりのスタイルです。
ABV4.5%という控えめなアルコール度数もあって、飲み疲れしにくい。
これはかなり好みでした。
③ TENYA PRE-DAWN DOWN|梅やプラム、桃のような果実感が楽しいImperial Gose

Imperial Gose/ABV 8.0%/IBU 10
Imperial Gose。実は今回、初めて飲むスタイルです。
そもそもGose(ゴーゼ)は、酸味と塩味を特徴とするドイツ由来のビアスタイル。Imperial Goseは、それを高アルコールで力強く仕上げたタイプです。
ABV8.0%と、なかなか強気なアルコール度数。
飲んでみると、酸味とアルコールの厚みが実にいい塩梅。
梅やプラムを思わせる果実感があり、さらに桃のような甘みまで感じます。
単に酸っぱいだけではなく、味わいに奥行きがあるんです。
メニューにはリンゴや桃、白ぶどうを思わせるジューシーな酸味と甘い香り、と書かれていましたが、個人的には梅やプラムの印象が強かったですね。
これは美味い!
ビアフライトで試せたからこそ出会えた、印象深い一杯でした。
④ TENYA MISTY TUESDAY|とろみがあるのに軽やか。不思議なHazy Session IPA

Hazy Session IPA/ABV 4.5%/IBU 20
こちらも今回、初めて意識して飲んだスタイル。
Hazy IPAといえば、濁った外観とジューシーなホップの風味が特徴ですが、Session IPAは比較的低アルコールで飲みやすい方向性。
その両方を掛け合わせたのがHazy Session IPAです。
実際に飲むと、少しとろみを感じる質感なのに、飲み口は軽やか。
しかも、炭酸の強さが印象に残りました。
濃厚なHazy IPAを想像して飲むと、意外な軽さに驚くかもしれません。
これを「軽やかで飲みやすい」と感じるか、「少し薄い」と感じるかは人によって分かれそう。
個人的には、Hazy IPAにもこんな表現があるんだなと、新鮮に感じたビールでした。
⑤ TENYA IPA|ヤクルトやピルクルのような風味を感じる不思議なIPA

American IPA/ABV 6.0%/IBU 61
アメリカンIPAらしい苦味とホップの存在感を持つ一本。
ただ、飲んでいて面白かったのが、時折感じる乳酸菌飲料のような風味。
ヤクルトやピルクルのような、甘酸っぱさを伴う独特のニュアンスです。
実は、ほかのIPAでもたまにこういう風味に遭遇するんですよね。
ホップ由来なのか、酵母由来なのか、それとも複数の香味が重なってそう感じるのか。
原因までは分かりませんが、単純な柑橘系やトロピカル系とは違う印象が残りました。
もちろん、乳酸菌を使用しているという意味ではなく、あくまで私が感じた味わいの表現です。
⑥ 籾毱(モミマリ)|日本酒とビールの境界線。日本家屋の木を思わせる香り

Hopped Sake/ABV 9.0%
今回、最も説明が難しかったのがこちら。
「いとしまシェアハウス」「LIBROM」「あおぞらブルワリー」によるコラボレーションで、米麹を使い、日本酒とビールの製法を融合させたお酒です。
麹を使ったビールと聞いて、もっとまろやかで柔らかい味わいを想像していました。
ところが、飲んでみると予想とは違いました。
確かに日本酒のニュアンスは感じる。でも、単純に日本酒っぽいというだけではない。
なんというか、日本家屋の木のような香りがするんです。
ビールのレビューで使う「ウッディー」とも少し違う。
古い日本家屋の柱や木材を連想させるような、独特の香り。
うまく言葉にできないのですが、今回の6種類の中でも特に記憶に残った個性でした。
ビール好きにも日本酒好きにも、一度試してみてほしい変わり種です。
地元企業とのコラボレーションが、あおぞらブルワリー最大の魅力
今回の訪問で、個人的に一番面白いと感じたのは、福岡各地とのコラボレーションでした。
大牟田のナガヤモールと造ったホッピーなラガー。
飯塚の倉重酒店と造った華やかなCold IPA。
糸島のシェアハウスやLIBROMと造った、日本酒とビールの製法を掛け合わせたHopped Sake。
それぞれ違う地域、違う背景を持つ相手とのコラボレーションです。
クラフトビールというと、どうしてもホップの品種やビアスタイルに目が向きがち。
もちろんそれも楽しいのですが、誰と、なぜそのビールを造ったのかという背景を知ると、さらに面白くなります。
あおぞらブルワリーは、そんな地域とのつながりをビールとして形にしているブルワリー。
次に訪れたときには、また別の地元コラボが並んでいるかもしれません。
缶ビールやオリジナルグッズも販売
店内には缶ビールも並んでいます。

「TENYA IPA」「TENYA MISTY TUESDAY」など、店内で飲んだビールを自宅でも楽しめるのはありがたいですね。
缶のラベルもそれぞれ個性的で、並んでいるだけでも楽しい。

また、店内にはオリジナルTシャツなどのグッズも販売されていました。
壁にずらりと並ぶ受賞歴の賞状も印象的。実際にタップリストを見ると、International Beer CupやJapan Great Beer Awardsなどの受賞銘柄がいくつもありました。
ビールの品質に力を入れていることが伝わってきます。
フードメニューも充実。今回はビール中心に楽しみました
今回は料理を食べていないため、食べ物についてのレビューはありません。
公式サイトによると、ピザやソーセージ、フィッシュ&チップスなどのビール向け料理に加え、ラザニアや、1階の系列店「博多 酒佳蔵」の九州料理なども楽しめるとのこと。
ビールだけを飲みに立ち寄るのはもちろん、食事を兼ねて利用するのもよさそうです。
次回はぜひフードも試してみたいところ。

トイレをこだわっているブルワリーはビールが美味しい説
あおぞらブルワリーはこんな人におすすめ
- 博多・中洲川端周辺でクラフトビールを飲みたい人:駅から徒歩圏内で、醸造設備を眺めながら飲めます。
- いろいろなビアスタイルを飲み比べたい人:150ml×3杯のビアフライトが便利。高アルコール銘柄も追加料金なしでした。
- 福岡らしいクラフトビールに出会いたい人:大牟田、飯塚、糸島など、地元とのコラボ銘柄が面白い。
- ブルワリーの雰囲気を楽しみたい人:タンクを眺められるカウンター席や、常連客も集まるにぎやかな空間が魅力です。
あおぞらブルワリー 博多店屋町の店舗情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | あおぞらブルワリー 博多店屋町 |
| 住所 | 福岡県福岡市博多区店屋町4-28 We冷泉公園2F |
| 最寄駅 | 地下鉄中洲川端駅 |
| アクセス | 実際に歩いて約6分(公式案内は博多座口から徒歩4分) |
| 営業時間 | 月〜金17:00〜23:00/土・祝15:00〜23:00/日12:00〜20:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 電話番号 | 092-292-8600 |
| TAP数 | 訪問時8TAP |
| 席数 | 訪問時に確認した範囲で17席 |
| ビアフライト | 150ml×3杯・1,600円(訪問時) |
| 予約 | 食べログ経由で予約して訪問 |
| 缶ビール販売 | あり |
| 醸造設備 | 店内に併設 |
※営業時間・定休日は公式サイト掲載情報。訪問時の銘柄や価格は変更される可能性があります。
公式サイト:https://aozora-brewery.com/
まとめ|福岡の街とつながるビールを飲みに、また訪れたい
今回飲んだ6種類の中で、一番のお気に入りは「SUKABURA BLUES」。
華やかなホップの香りに、ライチを思わせるフルーティーさ。しっかりホッピーなのに軽やかで、するすると飲めてしまうCold IPAでした。
一方、ABV8.0%のImperial Goseや、日本酒とビールの境界線を探るような「籾毱」も印象的。
こうした個性的なビールを、150mlのビアフライトで気軽に試せるのは本当にありがたい。
そして何より、地元の企業や人たちとのコラボレーションを通じて、福岡の街の面白さがビールから伝わってくる。
醸造タンクを眺めながら、福岡のいろいろな場所に思いを巡らせる。
そんな楽しみ方ができる、いいブルワリーパブでした。
次回はどんなコラボビールに出会えるのか。今から楽しみです。


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