【東小金井〜武蔵小金井】JR東日本が本気でつくるクラフトビール。駅員がホップを育てる“物語のあるブルワリー”へ

こちらのお店はキャッシュレス決済のみで現金は使えないので要注意。(PayPay対応)。
JRグループ運営だからでしょうか、小金井市のPaypay還元キャンペーン対象外店舗でした。

2025年8月にグランドオープンしたばかりの、JR東日本グループの「株式会社JR中央線コミュニティデザイン(JRCCD)が運営するクラフトビールブルワリー。
大企業の手がけるブルワリーと聞くと“おしゃれな施設”というイメージが先行しがちですが、ここの面白さはむしろ真逆。
ビールに使うホップを元駅員さん自ら小金井市で育てているという執念のこだわりがあるんです。

「地域と一緒にビールをつくる」という姿勢が徹底していて、クラフトビールの精神そのもの。

場所は東小金井駅と武蔵小金井駅のちょうど中間の高架下。

まだ着かないのかなと思っているとようやくお店のサインが見えました!


お隣の武蔵境駅の26Kブルワリーと同じく、線路の下にブルワリーがあるという“中央線らしい文化”がここでも息づいています。

お店の外からも醸造施設を見ることができます。

駅員さんの運んだホップが醸造タンクに持ち込まれている!

ケグにも中央線ビアワークスのロゴが入っていますね!

店内から醸造設備は見えませんが、外からはしっかりとタンクを確認できます。
高架下でビールのタンクを見ると、“街のビール工場”が本当に身近にある実感があって嬉しい。

■ 「中央線ビアワークス」誕生の裏にある面白いエピソード

中央線沿線は、国内でも特に“クラフトビール文化が強い路線”として知られています。

近年、荻窪のお店が閉店してしまいましたが、新宿・中野・三鷹・立川・八王子と、ブルワリーや飲み屋文化がぎゅっと詰まった地域です。

「中央線の魅力は“人”と“文化”。なら、駅を拠点に“街のビール”を一緒につくれないか?」

この発案から、
・駅員がホップを育てる
・地元住民と畑を手入れする
・中央線沿線で育てたホップを、中央線のビールにする

という、**都会の鉄道会社らしからぬ“クラフト魂100%の企画”が始動したそうです。

実際、仕事前にホップ畑を見に行く姿が目撃されるなど、現場の熱量がすごい。
“鉄道会社が本気でクラフトビールをやる”という文脈が、とても興味深いです。

JRが企画したにもかかわらず、いい意味で“手づくり感”が前面に出ている理由は、この文化づくりの背景にあります。

■ タップは8つ中6つが提供中。オリジナルはビアフライトで楽しめる

来店した日は、8つあるタップのうち6つが開栓中。

そのうち、3つがオリジナルのクラフトビールでした。


オリジナルはビアフライト限定で楽しめます。

● ビアフライト(180ml × 3種)……1,650円
※オリジナルビールのみ

サイズはレギュラー290ml(780円〜)、パイント490mlの2種。

ゲストビールは
・宮崎ひでじビール
国立ブルワリー
立飛ブルワリー
がつながっていました。

国立と立飛は中央線沿線のブルワリーなので理解できます。なぜ宮崎ひでじ?と疑問に思っていると、ブルワーの方が醸造の研修を行ったブルワリーが宮崎ひでじビールとのことでした。

宮崎ひでじビールといえば、「マツコの知らない世界」でマツコも絶賛した世界一の黒ビール栗黒で有名ですね。


店内はテーブル席と立ち飲みで構成されており、12名ほどでちょうどいっぱいになるこじんまりした空間です。


フードは軽めのおつまみ程度なので、しっかり食べたい日は前後の店を利用するのがおすすめ。

テイクアウト用のビールやグラス、アパレルなどグッズも展開しています。

■ 実際に飲んだビールレビュー

ゴールデンエール

麦の香ばしさがやわらかく広がり、苦味は控えめ。
クラフト初心者やビールが苦手な人でも挑戦しやすい、非常に優しい入口のビール。

ヴァイツェン(ABV 5%)

王道のヴァイツェン。
バナナ香は強すぎず、さらりとした飲みやすさが魅力。
小麦のまろやかさがしっかり出ていて、暑い日にも合う一本。

アメリカンIPA(ABV 6%)

右端の液種。

グレープフルーツを思わせる柑橘感が心地よい。
アメリカンIPAらしい爽快な苦味と香りで、ホップの個性が素直に出ている。

ちなみにIPAには、
・アメリカンIPA(柑橘・爽快)
・ウェストコーストIPA(苦味強め・ドライ)
・ヘイジーIPA(濁り・ジューシー)
などタイプが多いですが、今回のものは“アメリカンらしさ”が素直に出た好バランスな一杯でした。

3種の中では、個人的にこのIPAが一番好み。

■ 小金井に“地域の新しいビール文化”が芽生えた場所

鉄道会社がつくるブルワリー、というだけで話題性はありますが、
この店の本当の魅力は「地域とつくるビール」という思想と実践。

駅員がホップを育て、
街の人がその成長を見守り、
中央線で移動する人たちがそのビールを飲む。

そんな物語が一本のビールに詰まっていると思うと、味がグッと深く感じられます。

東小金井〜武蔵小金井エリアのブルワリー巡りに、確実に組み込みたい一つです。

テイクアウトのビールも販売中!


【店名】中央線ビアワークス
【営業時間】平日17:00〜21:00、土曜11:00〜21:00、日曜11:00〜19:00
【定休日】月曜日〜水曜日
【TAP数】8
【ビアフライト】あり
【飲み放題】無し
【QR決済】可(現金不可)
【最寄り駅】JR中央線「武蔵小金井駅」徒歩10分
【住所】〒184-0003 東京都小金井市緑町5丁目3−45
【電話番号】ー
【Webサイト】https://www.jrccd.co.jp/chuolinebeerworks/

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