【仙川】パン屋が仕込むビール。ブレッドエールブルワリー体験記

ブルワリー

京王線・仙川駅から徒歩6分。
人気のパン屋「コムギノホシ」の店内に、ひっそりと、しかし確かな存在感で併設されているのがブレッドエールブルワリーです。

店内には、バゲットや食パン、惣菜パンまで、バリエーション豊富でどれも美味しそうなパンがずらり。


正直、ぱっと見では「ここでビールを醸造している」とはとても思えません。

■ ブレッドエールブルワリー誕生の背景

──「パンの隣にあるビール」ではなく、「パンから発想されたビール」

ブレッドエールブルワリーは、パン屋「コムギノホシ」の立ち上げとほぼ同時期に構想されたブルワリーです。
発想の原点はとてもシンプル。

「小麦を使うパンと、麦芽を使うビールは、
本来もっと近い存在なのではないか」

パンの香ばしさ、発酵の奥行き、穀物の甘み。
それらを“料理としてのビール”に落とし込めないか、という思考からこのブルワリーは生まれました。

醸造を手がけるのは、ベーカリーと醸造、両方の発酵文化に深く理解のある醸造家
派手なホップ競争ではなく、
・麦の風味
・発酵由来のニュアンス
・食事と合わせたときの完成度

を最優先にレシピが組まれています。

結果として生まれたのが、
パンの名前を冠したビールたち
これは遊びではなく、「味の設計図」そのものです。

■ 店内と提供スタイル

TAPは3つ。


店内POPでは6種類のビールが紹介されていますが、樽生で飲めるのはそのうち3液種です。


残りのビールは缶で販売されています。

嬉しいのは、醸造設備を眺めながらビールを飲めること


パン屋の一角で、発酵タンクを横目にグラスを傾ける体験は、なかなかできません。

ここで特筆すべきは価格設定

  • レギュラーサイズ(200ml):440円
  • ラージサイズ(300ml):660円

クラフトビール全体の価格が上がり続けている今、この立地・クオリティでこの価格はかなり良心的。


「まずは気軽に飲んでほしい」という意思が、はっきり伝わってきます。

ビアフライトは
150ml × 3杯で1,100円

クラフトビールの価格が全体的に上がっている今、この価格設定はかなり良心的。
「まずは全部試してほしい」という姿勢が伝わってきます。

■ 実際に飲んだビールレビュー

バゲット

飲んだ瞬間、正直驚きました。
しっかりホッピーで、想像以上にジューシー。

「パン屋のビール=穏やか」という先入観を、いい意味で裏切ってきます。
ペールエールとしての完成度が高く、
単体でも満足できる“きちんと美味しいクラフトビール”。

食パン

グラスに鼻を近づけると、ふわっとフルーティな香り。
口に含むと炭酸はやや強めで、喉奥にバチバチとした刺激。

フルーティさは主張しすぎず、
苦味は控えめで、とにかく爽やか。
スッと飲めて、最後に遅れてビターな余韻が残ります。

名前の通り、
毎日飲める“主食的ビール”という印象。

ライ麦パン

アンバー寄りの美しい色合い。
ひと口で分かる、ライ麦由来のクセと深み。

好き嫌いは分かれるかもしれませんが、
この“クセ”こそがライ麦ビールの魅力。
食事と合わせたときに真価を発揮するタイプです。

ライ麦ビールはインターナショナル・ビアカップで銀賞を受賞!

カウンター席は四人ほど座れます。

■ 広々としたイートインスペースとお得なサービス

ビールを飲めるスペースは店内のカウンターだけではありません。

お店の外には20人以上が利用できるテーブル席が完備!

暖かくなったら、ここでゆったりビールを楽しんでみたい!

さらに午後5時以降、レギュラーサイズのビールを注文したらお好きなパンを1つプレゼント!太っ腹です!お食事パンに限られて、焼き菓子は選べないとはいえ、これは嬉し過ぎます。

ブルワリー1周年記念企画だとか。期間は2025年12月の最終営業日まで。急げ!

パン好きも、ビール好きも、
そして“発酵”という言葉に少しでも惹かれる人なら、
一度は体験してほしいお店です。

【店名】ブレッドエールブルワリー(Bread Ale Brewery)
【営業時間】9:00〜20:00
【定休日】火曜
【TAP数】3
【ビアフライト】あり
【飲み放題】なし
【QR決済】可
【最寄り駅】京王線「仙川駅」より徒歩6分
【住所】〒182-0002 東京都調布市仙川町3丁目3−4
【電話番号】ー
【ホームページ】https://www.instagram.com/breadale.brewery/?hl=ja

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