【千葉・佐倉】知る人ぞ知るクラフトビール醸造所「ロコビア」を訪問!27年続く実力派ローカルビールの魅力

ブルワリー

1998年創業、千葉県佐倉市にあるクラフトビールブルワリー ロコビア(LOCOBEER)
その名の通り“ローカルビール(Local Beer)”として地域に根付き、気づけばもう27年。

国道沿いに掲げられた「地ビール造る酒屋です」という大きな看板が、ここが“ただの酒屋”ではなく、長年地元で愛されてきたブルワリーであることを静かに語っています。

ロコビアのはじまり――酒屋発のマイクロブルワリー

ロコビアの歴史は、地元の酒販店「下野酒店(シモアール)」から始まります。
1998年4月、シモアール ユーカリが丘店の店内に小さな醸造設備を構え、「地元でつくる地元のビール」として醸造をスタート。

10坪ほどのこじんまりとした醸造所から生まれるビールは、次第に全国のビールファンからも注目されるようになります。
2012年9月には醸造部門が独立し、合同会社ロコビアとして新たな一歩を踏み出しました。

「千葉県随一の個性的なビールを醸造するブルワリー」と評されることもある、小さいけれど実力派の存在です。

店内入ってすぐのところに27.5周年(!)をお祝いするPOPが!

これまで発売してきたロコビアのボトルたちがずらり。
ラベルデザインの変遷や、季節限定ビールの歴史を眺めているだけでも時間を忘れます。

かつては ロコビアのロゴ入り王冠(クラウンキャップ)が使われていたそうで、王冠コレクターとしては喉から手が出るほど欲しい…という気持ちに。
またどこかのタイミングでロゴ付き王冠が復活してくれないかな、と密かに期待しています。

21歳で醸造の道へ。女性ブルワー・鍵谷百代さんの物語

ロコビアを語るうえで欠かせないのが、醸造責任者の 鍵谷百代(かぎたに ももよ)さん

1995年に下野酒店へ入社し、事務や販売を経て、なんと 21歳でビール醸造の世界へ
1998年の醸造開始当初からブルワーとして携わり、2012年の独立とともに合同会社ロコビアの代表となりました。

コンセプトは「世界のさまざまなスタイルのビールを醸造して紹介し、
ビールの多様性を世の中に広めていきたい」ととてもシンプルで熱いです。

実際、ロコビアのラインナップはケルシュ、セゾン、IPA、ラズベリースタウトなど、多彩なスタイルが並びます。
“ラガーかエールか”だけでは語りきれない、クラフトビールの奥深さを教えてくれるブルワリーです。

世界が認めたフラッグシップ「佐倉 香りの生」

ロコビアの看板商品といえば、ケルシュスタイルの「佐倉 香りの生」

ドイツ・ケルンのケルシュを再現したスタイルで、
透明な麦わら色、爽やかなフルーティーアロマ、すっきりとしたボディが特徴。
苦味は控えめで、「大手ビールの苦味がちょっと苦手…」という人にもスッと入ってくる味わいです。

この「佐倉 香りの生」、実はとんでもないタイトルホルダー。

  • ビールのオリンピックと呼ばれる “World Beer Cup(ワールド・ビア・カップ)”で3大会連続メダル受賞
  • そのほか、世界各国のビールコンペティションでも多数メダルを獲得
  • 2000年のインターナショナル・ビール・コンペティションでは
    「佐倉 香りの生」銀賞、「佐倉 芳醇麦酒」も銀賞受賞

“地元の小さなブルワリーがつくるビール”でありながら、
世界の審査員が評価した味、という説得力がロコビアにはあります。

ケルシュというと地味なスタイルに見えるかもしれませんが、
ロコビアの「香りの生」は、日本を代表するケルシュといっても大げさではありません。

「香りの生」は品切れすることなく、常備置いてあります。

店内の雰囲気――タンクとボトルの歴史にワクワクする

店内には、手作り感のある大きなポップや、これまで発売してきたロコビアのボトルたちがずらり。

ラベルデザインの変遷や、季節限定ビールの歴史を眺めているだけでも時間を忘れます。

店の一番奥にはガラス窓越しに醸造施設を見ることができます。

店頭ラインナップと価格帯

私が伺ったときは、オリジナルのクラフトビールがおよそ8液種ほど
価格は 1本498円くらいから と、クラフトビールとしてはかなり良心的な価格帯です。

スタイルも

  • IPA
  • セゾン
  • 高アルコールの「スーパーセゾン」
    など、クラフト好きのツボをついてくるラインナップ。

つい手に取ってしまったのは、2021年の「スーパーセゾン」。
“高アルコールのセゾン”という響きだけで、ご褒美ビール確定です。

ロコビア以外にも、

  • 岩手・暁ブルワリー
  • DHCビール
  • ブルックリンラガー

なども置かれていて、冷蔵庫の前であれこれ悩む時間もまた楽しいポイント。

角打ち・樽生はないけれど、「家飲みがご褒美」になるブルワリー

残念ながら、ロコビアでは 店内での樽生提供や角打ちサービスはありません。
そのかわり、「家に持ち帰って、じっくり味わう時間」 こそがロコビアの真骨頂だと感じます。

世界の審査会で認められたビールを、
仕事終わりの夜や、週末のリラックスタイムに自分のペースで開ける。

ラベルを眺めて、香りを嗅いで、一口目の感想を誰かとシェアしたくなる。
そんな “静かな贅沢” が、ロコビアのビールには詰まっています。

【店名】ロコビア(シモアール ユーカリが丘店)
【営業時間】10:00~20:00
【定休日】無
【TAP数】0
【ビアフライト】無
【飲み放題】無
【ビールの種類】約8
【QR決済】可
【最寄り駅】京成本線・ユーカリが丘線「ユーカリが丘駅」北口より徒歩7分
【住所】〒285-0854 千葉県佐倉市上座1193
【電話番号】0434630195
【URL】http://www.shimor.com


コメント

タイトルとURLをコピーしました