はるばるビールを飲みに千葉県銚子市の銚子ビールに行ってきました。
時期的に青春18きっぷの期間内のため、2000円以上お得に行くことが出来ました。
都心からローカル電車に揺られること約2時間半。
銚子駅にてぬれ煎餅で有名な銚子電鉄に乗り換え、さらに20分強。座りすぎてお尻が痛くなり始めた頃に到着です。(お時間無い方は東京駅から銚子駅まで特急をご利用下さい)
どうやら犬吠駅がアニメの舞台になっているらしく、電車内にアニメの展示が行われていました。
それ目当てで乗車するお客さんもちらほら。
ローカル駅の雰囲気抜群の駅舎を後にして、牧歌的な雰囲気漂う道を歩くこと10分ほど。
銚子ビールに到着!銚子ビールは2019年にオープンした犬吠テラステラス内にあるブルワリー。
犬吠テラステラスはお洒落な道の駅といった雰囲気です。地元の特産品や工芸品、お洒落なカフェ飯やパン屋さんが展開されており、隣接する犬吠埼灯台を訪れるお客さんを見事に集客しております。
銚子ビールはそんな施設内にて醸造を行う本格的なブルワリー。観光客をターゲットにしたおみやげビールなんかでは決してありません。
2017年に創業した「チョウシ・チアーズ」の代表・佐久間快枝さんは高校まで銚子で育った後、渡米。帰国後、バリバリのキャリアウーマンを経て銚子にUターン。
徐々に過疎化していく銚子を憂慮し、一念発起。会社員時代にアメリカで出会ったクラフトビールで盛り上げることが出来ないかと考え、地元のビジコンで入賞。
常陸野ネストさんの協力を得ながら、試作を繰り返し、ついに犬吠テラステラスの創業に合わせて自前の醸造施設で醸造スタートしたのです。
行く前は「美味しいといいけどな」と思っていた自分を張り手でぶちのめしてやりたいくらいです。
美味しいに決まっているんです。
メニューはこちら。全部で7タップあるようです。
折角遠くまで来たので全種類飲みたい!という自分のような人間のためにしっかりビアフライト(飲みくらべ)があります。嬉しい!
ビアフライトは170mlのグラス3種1000円と良心的なお値段。
店主にどこで飲むのがオススメですかと聞いたところ、2階のテラス席です!と即答。
行ってみると確かにこれが絶景です!
大海原を見渡せる大パノラマ!
地球は丸いと理屈ではなく、視覚でわからせる説得力のある光景が広がります。
しかも、ハンモック席まである!
ビール飲んだらここで寝過ごしてしまいそうです。なんて至れり尽くせりの施設でしょうか。
つまみなしにビールは飲めないという方もご心配なく。乾きものは各種販売されていますし、美味しそうな惣菜も売っています。
めちゃくちゃ美味しそうなチーズナン!
2階にもお菓子・雑貨コーナーが展開!
では、飲んだビールを簡単にご紹介していきます。
〇銚子エール(アンバーエール)/ABV5%/SRM15/IBU25
※ABV…いわゆるアルコール度数。SRM…ビールの色度数。数値が高いほど濃いビール。IBU…ビールの苦み度数。数値が高いほど苦いビール。
ほのかに香る柑橘系のアロマ。モルティーな甘味を感じるバランスの取れた一杯。辛口の切れ味はそこまで感じませんでしたが、お魚にとても合いそうです。
〇犬吠WhiteIPA/ABV6.5%/SRM5.5/IBU32
2杯目にして大当たりを引く。柑橘系のフルーティな香りが弾けます。小麦を使用しているため、柔らかでふんわりとした味わいが特徴。オーツ麦を使用し、まったりとした舌触りも心地よい。ビールが苦手の人でもゴクゴク飲めると思います。素晴らしい!
〇HOPS&DREAMS(ブロンドエール)/ABV5.4%/SRM3.3/IBU29
飲み比べたからこそわかるのですが、こちらのビールはさらにこっくりとした舌触りで、ジューシーさが増します。柑橘系の香り、そしてホップの爽やかな苦さの後に甘味に近い旨味を感じることができます!こちらも美味。
銚子ビール、すごくいい。どれもウマいぞ。はやる気持ちを抑えながら、次のビアフライトを注文するために1階に下ります。
続いてはこちら。
違う席に座ったのですが、どこも眺望抜群です。晴れの日に来たら、ちょっと泣いちゃうかも。
〇Bubbly Clouds(IPL)/ABV5.5%/SRM3.9/IBU20
IPLとはインディアペールラガーの略。下面発酵のラガービールにしこたまホップを投入したやつです。めちゃくちゃフルーティですねぇ。それでいて後味がスッキリとした麦の旨味があります。
私の経験上、ビールを数杯飲んでいると徐々に口内に酸っぱさや苦さが強調されてきてしまうのですが、こちらのビールはまだまだ美味しくいただけます。
〇(手前)Waggle Dance(HoneyIPA)/ABV6.0%/SRM4.8/IBU60
那須烏山のBrew Colonyとのコラボビール。初めて聞いたブルワリーです。ブルワリーを訪れて新たなブルワリーの存在を知る。これがまた知識欲を刺激されていいんですよね。でも酔っぱらって忘れてしまいがちなので、すかさずグーグルマップにピン止めしておきます。
ハチミツをいれたIPAとのことですが、何でしょう。マスカットのような匂いをほのかに感じますね。
飲んでみると柑橘系でジューシーというよりは白ワインのような繊細な甘味とキレを感じてとってもドリンカブルな一杯でした。
〇(奥)Black Eye Stout(スタウト)/ABV5.3%/SRM26/IBU26
こちらはコーヒーのアロマ、フレーバーを十分に楽しめるスタウト。ほろ苦さというよりは酸味のあるアイスコーヒーのようなフレーバーで。後からどことなく唐辛子のようなニュアンスを感じるのは気のせいでしょうか。飲みすぎただけでしょうか。唐辛子を使ったスタウトを飲んだときのことを少し思い出しました。
さて、いよいよ最後の一杯です。それはこちら!
〇犬吠ブラックIPA(Black IPA)/ABV5%/SRM32/IBU66
店主に犬吠ホワイトIPAがめちゃくちゃ美味いですねぇ!と伝えたところ、犬吠ホワイトIPAは銅賞そしてブラックIPAは金賞を受賞し、ひょっとしたら8月25日に世界一のブラックIPAになるかもしれませんとの情報をいただいたのです。このブラックIPAこそ最後の一杯にふさわしいでしょう。
ハーフパイントでいただきます。
これがまた絶品でした。
見た目と味のギャップはもちろんのこと、個人的には一番好きなビールでした。
目を閉じて飲んだらIPAと勘違いしてしまうほどのジューシーさ。でも確かに後から感じる香ばしいモルティな後味。この対比が面白く、最高です。
お腹いっぱいだったのにこのビールは別腹。そう思わせる特別なビールだと思います。
世界一のブラックIPAに輝くことを期待しちゃうウマさです。
カウンターには昨年の表彰状が飾られていました。
おみやげビールやパイントグラスも販売しています。
ビールは犬吠駅の売店に売っていますので、こちらで買うのもありです。(冷蔵も売っています)
犬吠駅になぜか展示されている貧乏神。桃鉄がやりたくなります。
ほろ酔い気分でまた3時間かけて家路へと向かうのでした。あぁ特急カードが欲しい…。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【店名】銚子ビール犬吠醸造所 【営業時間】11:00~17:00 【定休日】月・火 【QR決済】可 【TAP数】7 【ビアフライト】可 【最寄り駅】銚子電鉄「犬吠駅」徒歩10分 【住所】千葉県銚子市犬吠埼9575−2犬吠テラステラス内 【電話番号】 0479-21-3986
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