新宿駅南口から徒歩約8分。
醸造タンクのすぐそばで、自家醸造のクラフトビールを飲める「Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen(ワイワイジー ブルワリー&ビアキッチン)」。

面白いのが、1Fは気軽なブルワリーバー、7Fは料理とビールを楽しむレストランと、同じ店なのに二つの顔を持っていること。
私は2024年に7Fを利用し、今回は1Fを再訪。
両方を実際に利用して分かった違いと、おすすめの使い分けを紹介します。
新宿駅南口から実際に歩いて約8分
最寄りは新宿駅。
実際に南口から歩いてみると約8分でした。
新宿駅前の飲食店密集地から少し離れた代々木二丁目。
この「少し離れている」というのが、むしろいい。
駅前の喧騒が徐々に薄れてきたあたりに、Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchenの看板が現れます。


1Fは醸造所併設。タンクを眺めながら飲める
今回利用したのは1F。
日曜日の17時頃に訪問したところ、店内に1組、テラスにも1組ほど。

かなりゆったりしていました。

店内でまず目に飛び込んでくるのが、ガラス越しに見える大きな醸造タンク。
そのすぐ横で自家醸造のクラフトビールを飲めるわけです。
これはビール好きならテンションが上がりますな。

1Fはバースタイルでキャッシュオンデリバリー。
フードをがっつり頼まず、
「新宿に来たからY.Y.G.で一杯だけ飲んで帰ろう」
という使い方ができるのも魅力です。

外にはテラス席もあります。
TAPは15。訪問時は11種類が開栓
店内には15のTAP。
今回訪れた際には、そのうち11種類のY.Y.G.オリジナルビールがつながっていました。

この日のラインナップは、イングリッシュスタイル・ダーク、フルーツゴーゼ、メキシカンラガー、セゾン、アメリカンペールラガー、ワイルドサワーエール、ペールエール、アンバーエール、IPAなど実に幅広い。
IPAばかりに偏らず、ラガーからセゾン、サワー、アンバーまで揃っているところが面白いですね。
ビアフライトなし。360mlのワンサイズ
個人的に一番驚いたのがここ。
ビアフライトがありません。
ビールは訪問時、360mlのワンサイズ。
クラフトビール専門店では100〜150ml程度を何種類か飲み比べられるフライトを用意しているところも多いので、「少量ずついろいろ飲みたい!」と思うところ。
しかし、それができない。
一度に制覇するのは、ちょっと難しい。
逆に言えば、
一杯をしっかり味わい、次に来た時には別の液種を飲む。
2度、3度と通いながらY.Y.G.のビールを知っていく。
そんな付き合い方をするブルワリーなのかもしれません。

今回飲んだ「ファームハウスエール」が素晴らしい
ファームハウスエール|セゾン
スタイル:セゾン
ABV:6.2%
IBU:19
360ml:900円
今回選んだのは「ファームハウスエール」。

これがかなり好みでした。
まず感じるのが、クローブを思わせるスパイシーな香り。
そこに青リンゴのようなフルーティーさが重なります。
セゾンらしい爽快感がありながら、単に軽いだけではなく、香りにはしっかりと奥行きがある。
メニューには田園風景を思わせる旨の説明がありますが、私に浮かんだのは少し違う景色。
だだっ広い草原。
そこを風が一気に吹き抜けていくような爽快さ。
仕事や街歩きで疲れた身体に、これは効きます。
疲れが吹き飛びます。
個人的には、かなり完成度の高いセゾンだと思いました。
1Fでもフードは食べられる
1Fはビールだけでなく、軽食からしっかりめの料理まで用意されています。

訪問時には、ミックスナッツ、自家製ピクルス、オリーブ、ハラペーニョかまぼこ、マスカルポーネとドライイチジク、自家製ビーフジャーキーといったおつまみ系から、バッファローチキンウイング、痺れる水餃子、ポークソーセージのグリル、カツサンド、トリュフ塩味のフレンチフライなどもありました。
「バーだからナッツくらい」という構成ではありません。

とはいえ、料理とビールを本格的に楽しむなら7F。
ここからがY.Y.G.のもう一つの顔です。
7Fはまったく別の顔。料理×クラフトビールのレストラン
ここからは2024年に訪れたときの話。
この時は予約して7Fのレストランを利用しました。
同じく日曜日の17時頃でしたが、8割近く席が埋まっていて盛況。
1Fの気軽なバースタイルとは雰囲気が変わり、7Fは料理とクラフトビールをじっくり楽しめるレストランです。
特に面白かったのが、当時のビールリスト。

それぞれのビールに「おすすめペアリング」が記載されていました。
つまり、
「好きなビールを選んで飲む」だけでなく、ワインのように料理に合わせてビールを選ぶ。
そんな楽しみ方ができるわけです。
2024年、7Fで飲んだ5種類のクラフトビール
当時撮影していたビールリストを改めて確認すると、飲んだビールの正式名称、スタイル、ABV、IBUまで残っていました。
せっかくなので、一杯ずつ振り返ってみましょう。
※以下のビール名・ABV・IBU・価格は、2024年訪問時に撮影したビールリストをもとに記載しています。
¡Otra!(C2415)|メキシカンラガー
ABV:4.7%
IBU:20
360ml:990円

ビールにライムや塩を入れて飲む、メキシコ流の飲み方をイメージしたメキシカンラガー。
ライムのアクセントを感じる、実にドリンカブルな一杯でした。
軽快でスイスイ飲める。
最初の一杯にうってつけです。
ちなみに当時のビールリストには「¡Otra!(オウトラ=おかわり)」とあります。
確かに、もう一杯いきたくなるビールですな。
おすすめペアリング:とうもろこしのメキシカングリル
Verano(Y2408)|フルーツサワーエール
ABV:6.4%
IBU:5
360ml:990円

パイナップル、パッションフルーツ、グァバを使ったフルーツサワーエール。
パイナップルやパッションフルーツを思わせる、酸味のあるトロピカルなフレーバーが口の中で弾けます。
酸味が口の中をリセットしてくれるので、食事も進む一杯。
「Verano」はスペイン語で「夏」。
まさに名前通りのビールでした。
おすすめペアリング:ワカモレと2種のソースを添えたトルティーヤ
Decadence Haze(C2422)|ヘイジーIPA
ABV:6.8%
IBU:5
360ml:1,320円

皮ごと丸ごとレモン、天然パイナップルを使ったヘイジーIPA。
トロッとしたマウスフィール。
そこから柑橘系のフレーバーがふわっと広がります。
フルーツ由来のジューシーさとホップのキャラクターが重なる一杯。
ラガーやサワーとはまったく違う方向性で、Y.Y.G.の振り幅の広さを感じました。
おすすめペアリング:トリュフ風味のフレンチフライ
渋谷IPA(C2429)|ウエストコーストIPA
ABV:6.7%
IBU:55
360ml:990円

Y.Y.G.の王道IPA。
シトラとモザイクをメインに使用したウエストコーストIPAです。
ガツンとくる深みのある苦味が心地いい。
柑橘やトロピカルフルーツを思わせるニュアンスがありながら、IBU 55らしく苦味はしっかり。
「IPAを飲んだ」という満足感があります。
おすすめペアリング:大山地鶏のフライドチキン
代々木アンバーエール(C2427)|アンバーエール
ABV:5.0%
IBU:15
360ml:880円

Y.Y.G.の定番ビール。
じんわりと感じる深い香りと、後からやってくる麦芽の力強い香りと甘み。
これは一気に飲むというより、
ちびちび飲みたいビール。
私はこの日の締めにいただきました。
IPAの鮮烈なホップ感とは対照的に、モルトの味わいをゆっくり楽しめる一杯です。
おすすめペアリング:骨付上州もち豚のグリル
7Fはフードも本格派
2024年の訪問時には、カルパッチョやメキシカングリル、ピザ、牛ロースのグリルなどをいただきました。

残念ながら料理の写真を撮り忘れてしまいましたが、ここは単なる「ブルワリーでビールのつまみを食べる店」ではないと思います。
料理を目的に訪れても成立するレベル。
そして先ほど触れたように、ビールリストにはそれぞれおすすめの料理まで書かれています。
¡Otra!にはメキシカングリル。
ヘイジーIPAにはトリュフ風味のフレンチフライ。
渋谷IPAにはフライドチキン。
アンバーエールには豚のグリル。
ビールをワインのように料理とのペアリングで選んでみる。
7Fに来たら、ぜひやってみてほしい楽しみ方です。
1Fと7F、どちらへ行くべき?
これは目的によって明確に使い分けていいと思います。
ビールだけサクッと飲みたいなら1F。
醸造タンクを眺めながら一杯飲んで帰る。
一人で新宿に来た時にも使いやすい。
一方で、
友人や家族、大切な人と料理までしっかり楽しむなら7F。
料理のクオリティも高く、ビールとのペアリングまで楽しめます。
私なら、
一人なら1F。誰かと食事なら7F。
この使い分けをします。
Y.Y.G.の良かったところ
一番は、やはり立地。
新宿駅から徒歩圏内で「ブルワリーで飲む」という体験ができる。
これは強いです。
しかも駅前の喧騒からほんの少し離れているので、気分も切り替わる。
ビールのスタイルも幅広く、料理のクオリティも高い。
気の合う仲間と、
「今日はちょっといいビールと料理を楽しみたい」
という時にはうってつけ。
その一方で、1Fならフードを頼まず一杯だけ飲んで帰ることもできる。
本格派なのに、使い方は堅苦しくない。
ここがY.Y.G.のいいところです。
気になったところ
これは明確です。
ビールが360mlのワンサイズで、ビアフライトがないこと。
今回のように11種類もつながっていると、ビール好きとしては少量ずつ飲み比べたくなります。
一人で全種類はまず無理。
ただし、これは欠点であると同時に、
「次は何がつながっているかな?」と再訪する理由にもなる。
新しい液種や周年ビールが登場したら、また来たくなります。

まとめ|新宿でブルワリーに行きたいなら覚えておきたい一軒
新宿にはクラフトビールを飲める店がたくさんあります。
でも、
「新宿駅から歩いて行けて、そこで造られたビールを醸造タンクのすぐそばで飲める」
となると話は別。
Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchenは、その体験そのものに価値があります。
一人なら1Fでサクッと。
友人や家族、大切な人となら7Fで料理とのペアリング。
そして気になる新作や周年ビールがつながったら、また1Fへ。
ビアフライトがない以上、一度ですべてを知ることはできません。
だからこそ、
何度か通いながらY.Y.G.のビールを追いかける。
そんな楽しみ方が似合うブルワリーです。
「新宿でブルワリーに行きたい」
そんな時には、真っ先に候補に入れていい一軒だと思います。

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Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen|訪問時データ
店名: Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen
エリア: 新宿・代々木
最寄駅: 新宿駅
アクセス: 新宿駅南口から実測徒歩約8分
TAP数: 15
今回の開栓数: 11種類
提供サイズ: 訪問時360ml
ビアフライト: 訪問時なし
1F: ブルワリー併設のバースタイル/キャッシュオンデリバリー
7F: レストラン
おすすめ: 一人飲み/友人とのクラフトビール巡り/食事/デート
※ビールのラインナップ、価格、営業情報などは変更される場合があります。最新情報は店舗の公式情報をご確認ください。

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